「え、そんなに値段つくんだ!?」
驚愕だった。
2万円を提示されているこの品はつまり、それ以上の価値の可能性があるということになる。
安く見積もりすぎたようだった。
取引キャンセルの打診をしてみることにした。
「先程のお取引をキャンセルさせていただくことは可能でしょうか?」
だが、やはり返ってきたのは不可の返答。
「母の誕生日のために購入したので今更言われても困る」
妹は自らの値付けのミスは明らかだったので、これ以上押し切ることはできなかった。
今考えれば、ハッキリ理由を言って取引をキャンセルすることもできただろう。
だが、まずは値付けの前に下調べをすることが大事だったのだ。
物を片付ける事にあまりに重きを置きすぎると、価値を低く見積もりすぎて手放してしまうことは、ままある。
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あらためて私は、ユニクロのライフウェアマガジンをまじまじと見た。
そして下調べをしてみた。
このマガジンは9冊で高くて4000円の値段がついていた。
私は、3冊を1500円で売った。